ビットコインは悪魔に関係している?理不尽な暗号通貨陰謀説

ブロックチェーンの技術と暗号通貨はフィンテック業界で一番話題に上るテーマの1つですが、その多くは謎に包まれ、いくつかの陰謀説を生み出すまでになりました。暗号通貨の主要な登場人物の1人でビットコインの創設者のナカモトサトシは今日まで匿名を保っているという事実は、神話性を強めており、オンラインユーザーの中でいくつもの偽情報が出回っています。

最も有名な陰謀説を見てみましょう:

1. 獣の刻印

人間はたいてい、ビットコインやその他の暗号通貨を含め、よくわからないものを悪魔化する傾向があり、その複雑な性質のために闇に包まれます。以下の陰謀説によると、ビットコインは“獣の刻印”であるとのことです!この説は新約聖書、第13章のヨハネの黙示録に起源をもち、そこでは人々は日々の必需品を調達するために体に刻印を押されていたと述べられています。今では文字通り技術による刻印ですが、皮下に埋め込まれたチップでビットコインを持つことができるので、この説が宗教界や保守派に広まっています。こういった装置が年初に出てきた時、あるツイッターのユーザーはこうつぶやきました:「リップルもXRPも好きだけれど、チップは絶対にいらない!獣の刻印だ!神を称えよ!」

2.CIAとMI5が秘密任務の資金調達をするためにビットコインを創造した

この主張は、ロシアの富豪女性の1人であり、ロシアのサイバーセキュリティ会社Kasperskyの共同創業者であるNatalya KasperskyがサンクトペテルブルクのITMP大学でのプレゼンテーション中に作ったもので、根拠が全くないというわけではありません。彼女のスライドにはこうありました:“ビットコインは米国諜報機関のプロジェクトで、他国における米国、イギリス、カナダの諜報行為に即時の資金調達を可能にするべく作られたものです。技術はインターネットやGPS, TORのように私的利用されています。実際、それはドル2.0なのです。レートは取引所の所有者によってコントロールされています。” また、彼女はナカモトサトシは米国暗号使用者全体のコードネームであるとも説明しています。彼女のような影響力のある人がそのような主張をした時に、ニュースというものは、どれほどでたらめな情報であったとしても、あっという間に本格的な陰謀説に仕立て上げられてしまうことを無視することはできません。

3.政府がBTCを買っている

いくつかの政府が世界中で秘密裏にBTCを買い集めているというものです。この説は政府によるビットコインの没収に端を発しており、政府はそれを売ることで何百万ドルもの利益を得ているというものです。政府だけでなく、政府のオークションでBTCを割引価格で購入したTimothy Draperなどの投資家も含まれます。

4.Mt Goxの失墜が陰謀説を誘因した

日本における最大のビットコイン取引所であったMt.Gox(名前は、マジックザギャザリングオンライン交換所から来ている)は、2014年2月末に破産しました。85万ものビットコインがハッキングによって失われ、28百万ドルもの現金は会社の銀行口座からはすでになくなっていました。ビットコインの価格が暴落したことから、これがビットコインの終わりであるかのように恐れられました。伝えられるところによると、そのうち20万ビットコインは、Karpeleによって忘れられていたウォレットに見つかったとのことですが、65万については見つかることはありませんでした。端的に言うと、Mt.Goxは未だ事件が調査中とのことで破産保護下におかれています。
フランス人の開発者で2011年に取引所を購入したMark Karpelesは3億4千百万円(3百万ドル)を顧客資金があるMt.Goxの口座から彼の名義の口座に2013年に送金したとの詐欺と横領の罪に問われ、2015年8月に日本で逮捕されました。Karpelesはさらに、Mt.Goxの取引システムの中で口座残高を水増しした罪にも問われています。彼は2016年7月に保釈されるまで収監されていました。32歳のチーフエグゼクティブは、Mt.Goxのビットコインの紛失に関しては有罪と認められませんでした。彼の話は興味深いものですが、大きな額のビットコインの紛失に、Mt.Goxは主張しているほどの額のビットコインは持っていなかった、Karpelesが実際より多くのビットコインを取引所が持っていると見せかけるために操作していたとの説まで出てきました。もう1つの陰謀説としては、米国政府がGoxのコールドウォレットを差し押さえて、Karpelesはその真実を公にしないように命じられたというものもあります。

5.唯一の世界通貨

未来の世界において、世界はエリート階級によってつくられた1つの通貨を共有するという説です。この説は、通貨がトレーサブルで世界の誰もが使わざるを得ないという点で、獣の刻印と少し関係しているものがあります。これは、トレーサブルで、BTCは新しい世界秩序を作るために世界中で使われるサイバー通貨という点においてブロックチェーン技術と適合しています。

6.陰謀説が新しい陰謀説を生む

ビットコインが米国政府や中国、NSAの作り物であるというものから、ナカモトサトシはAIであるというものなど、信じられないような説があふれています。ビットコインや暗号通貨は、暗号通貨支持者やオンラインユーザーの想像力を刺激し、オンラインスペースを魅了し続け、ユーザーが信念や説を共有するコミュニティの感覚を作っていくのです。現実世界における出来事に端を発し、これらの陰謀説はブロックチェーンの民間伝承の類になっており、暗号通貨が日常生活でより一般的に使われるようになるに従って、新しい説は疑いようもなく生み出され続けるでしょう。

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